機動戦士ガンダムのキャラクターでMBTIを考える③カイ ハヤト

今回の記事ではホワイトベースクルーであるカイとハヤトを取り扱う。どちらもアムロの後方支援的なキャラクターだが、結果としては真逆になったことはとても興味深い。

 

カイ...INFP(ヒーラー)

 

 

I...軽口を叩くことは多いが、クルーの輪に入りきれず、どこか天の邪鬼のような気質があるためIと考える。周りに合わせるタイプではない。
N...悩ましい部分である。キーポイントはカイの持つ洞察力や言葉回しだろう。「人間は逆立ちしたって神様にはなれない。」「臆病なくらいがちょうどいい」といった発言は現実的でSっぽさがある。一方で比喩表現を好み、洞察力に優れる部分も大きい。ミハルがスパイと見抜いたのはNの要素だと言える。戦後ジャーナリストになったことを考えるとNよりか。

F...Tとしてはやや甘い印象がある。初出撃のとき、敵を目の前に怯えたり、ミハルを情で逃がしてしまったりと、感情的になってしまう場面が見受けられる。
P...途中でホワイトベースを抜けようとしたり、戦後ジャーナリストに転向してることを考えるとPの要素が大分強いと言える。

総括...ISFPかINFPかでかなり迷う。カイの性格の特徴である皮肉屋をどうみるかが焦点になりそう。カイの皮肉は要するに「戦時中であっても命は大事なはずなのに、皆その感覚がマヒしているのはおかしい」現状に対抗する意思の表れである。そう考えると現実思考のISFPではなくINFPと考えるのが適当か。戦後、外交的な要素(E)を獲得しENFP(広報運動家)としてジャーナリストの道を進んだのも筋が通る。

 

 

ハヤト・コバヤシ…ESFJ(領事官)

 

E…内向的タイプと迷ったが、一年戦争後にカラバの指揮官をやっているところ、その中でのカツへの鉄拳制裁、強気の指揮などは一年戦争当時の上官であるブライトを思わせる。また、ハヤトを語るに欠かせない「アムロコンプレックス」も考えると他人本位な考えのため、外交的要素(E)と判断した。アムロやカイなども

…迷う要素がほとんどない。ニュータイプの素養もなく、堅実に仕事をこなすタイプ。一時脱走を試みたことがあるが、後に深く反省をしているところからも現実主義な部分がうかがえる。柔道有段者というのもポイント。

アムロに勝ちたいというコンプレックスからFと考えた。フラウと結婚した後、三人の子供を養子にとるなど、面倒見の良い部分が見受けられる。カミーユジュドーといった後の世代の主人公にもある程度やさしい。

職業軍人であるとこからJと判断した。迂闊な行動は避け、守り任務を実行できる。ルールには忠実。

総括…視聴者目線のキャラクターということで、日本人に多いESFJという結果になった。尤も一年戦争だけのハヤトを見るとISFJでもいいと思うが、Zガンダム以降、指揮官の才能に開花するためESFJとした。