機動戦士ガンダムのキャラクターをmbtiで考えてみる① アムロ

 

tomotomobimurann.hatenablog.c

tomotomobimurann.hatenablog.com

 

mbtiとは、世界で最も使われている性格検査である。人間の性格はおおよそ16タイプに分別され心理的な心の動きがわかるというものである。

アニメ、漫画のキャラクターをカテゴライズする遊びがある。

今回は機動戦士ガンダムのキャラクターのmbtiを考えてみる。

 

 

アムロ・レイ…ISTP(技能者)

まずmbtiの要素についての考え方だが、4文字のアルファベットで心理的機能を表す。4文字のアルファベットはそれぞれ

I(内向型)or E(外向型)

S(現実的)or N (直観的)

T(思考的) or F(感情的)

J (判断的態度) or P (知覚的態度)

となっており、それぞれよりどちらに近いでタイプを決定する。

まず、IかEかについては、アムロの場合、おおむねIと考えてよいと思う。内向型タイプの傾向として、自分の内側にエネルギーを使う傾向があり、内向的だったり、自らを顧みることが多い。

アムロが内向的であると考えた理由としては、元々機械いじりが大好きで部屋に閉じこもっていたこと、出撃命令が下されているのにも戦いたくないといって自室から閉じこもっていたこと、自分が抱えている問題(兵士として戦うことへの葛藤、ランバ・ラルやシャアのような敵との出会い、ニュータイプのありかたなど)を他人に相談する描写がなく、自分自身で結論をだしているように見える。

 

次にSとNについてだが、ややS寄りと考える。Sの要素としては、自身がニュータイプであることについては、「ただの兵器や組織の一員に過ぎない」と考えており、かなり現実的な思考である。また、機械いじりやモビルスーツの操縦、フェンシングなどが非常に上手く、実践的な能力である。ただし、ニュータイプとして開花するにつれ、人離れした先読みだったり、死者とコミュニケーションをとったりするなど直観的(N)な要素も少なからずある。しかし、抽象的な思想を語る場面はほぼなく、現実の、目の前の問題に対処するという態度のためSと判断した。

続いて、TとFについてだが、ほぼTで間違いない。サイド7で2機のザクを撃破できたのは感情的な考えではなく、自分がこの場なんとかしなければならないという思考のもと実行した。アムロ自身決して無機質なタイプではなく、仲間の死には激高したり、号泣したりするが、生死が関わる場面ではスイッチが入り、割り切りができている。母の前でジオン兵に拳銃を発砲したり、ランバ・ラルやシャアなど顔見知りを殺しにかかったり、そもそも15の少年が兵器で敵のモビルスーツを撃墜しまくっている時点で感情が判断に入る要素はかなり薄いと思われるのでTとした。

 

最後にPかJだが、Pの要素がかなり強いといえる。この項目は外界に対する要素が判断(T or F)か知覚(N or S)によるものなのだが、アムロの場合、確かに任務を適切に遂行し、一兵隊として責務を全うする部分はあるが、一年戦争序盤では、出撃したくないと駄々をこねたり、勝手にガンダムを持ち出したりするなど規則を逸脱した行為がみられる。それからは逸脱した行為は少ないものの、最終決戦ではジオング追跡のために単独行動をとるなど、重要な場面では突発的な行動がみられる。さらに「逆襲のシャア」では、アクシズが地球圏に落下する際に、「たかが石ころ一つ、ガンダムで押し出してやる!」と無謀にもガンダムで巨大隕石に突っ込む姿は明らかに知覚的で柔軟な対応である。よってPと考える。

 

結論としてISTPとなった。このタイプは、他のガンダム作品の主人公ではヒイロ・ユイガンダムW)、刹那・F・セイエイ(ガンダム00)が挙げられ寡黙で必殺仕事人であり、無表情無感情である。物語が進むにつれて人らしい感情を取得し、人格的に成長し人々を導く存在になっていくのがガンダム的ISTPである。

アムロの場合、初期からある程度は社交的であるし、少年らしい純朴な部分があり必殺仕事人というイメージは薄い。しかし、物語が進むにつれ、戦闘能力の成長やメンタルの安定から仕事人的な要素が垣間見えるようになる。また、終盤にはニュータイプに覚醒するのだが、ホワイトベースのクルーをランチに導く以外はN的な要素がほぼみられない。一年戦争終了後、アムロ自身がニュータイプとして人々にふるまう場面はほとんどなく、むしろ仕事人として振る舞うようになる。特に逆襲のシャアでは、シャアの計画を止め、殺すことになんの躊躇も抱いていなかった。尤も、連邦軍としても扇動的なニュータイプの存在は恐れており、そういった組織の意向に合わせて生きられるのもISTPの特徴とも考えられる。

 実際、後の世ではアムロは「革新的なニュータイプ」というよりかは「最強のニュータイプパイロット」として語り継がれることになり、ニュータイプとしては、かなり不遇で悲しい人物とも思える。